こんにちは、テト.Dです!
生物系の修士・博士学生の皆さん、
就活する際に生物系の会社って少ないと思ったことありませんか?
私自身も生物系の会社って食品・消費剤・製薬くらいかなと思っていました。
この記事では生物系研究者が多種多様な業界から力が求められていることがわかりますよ^^
生物系研究者、実はいろんな業界から引き手数多な理由
生物系が応募可能な業界は、純生物系だけではなく化学が関与している業界でもいけます!
なぜなら、生物系だけではなく化学の知識も十分に習得&活用しているはずだからです。
例えば、大学の授業は生物系の授業だけだったでしょうか。
有機化学もきっとありましたよね。
生物と化学の中間領域である「生物化学」なども習った方もいるかと思います。
研究においても、生物の知識のみを活用していることは少ないです。
微生物の培養をとっても、培地の構成(化学)、遺伝子導入(エレポやヒートショックは物理)ですよね。
さらにいうと、菌体数や生成物を予想するなら数学・物理・プログラミング(シミュレーション)といった知識を活用します。
あなたの研究は純生物100%で成り立っていますか?
きっと化学や物理など利用しているはずです。
生物系が関与する様々な業界と具体的な企業名一覧
繰り返しになりますが、私達は生物系とはいえど広く科学を学んでいます。
生物系が関与している科学でいうと、食品・消費剤・製薬だけではなく、医療機器、化粧品・香料・化学・ガス・行政検査などが挙げられます。
以下に、業界と生物系が活きるスキル、さらには具体的な企業や団体名を紹介していますのでぜひともご参考に!(2024年時点の情報です)
業界 | 生物系が活きるスキル | 具体的な企業・団体 |
食品 | 微生物培養、育種、分析化学、化学工学、生物化学工学 | 明治、サントリー、白鶴、ネスレ、キッコーマン、オリエンタル酵母、味の素、JT |
消費財 | 微生物培養、育種、分析化学、化学工学、生物化学工学 | 花王、ライオン、エステー化学 |
製薬 | 有機化学、細胞工学、薬理・毒性評価、数理シミュレーション、分析化学、化学工学、生物化学工学 | 武田薬品工業、中外製薬、沢井製薬、ペプチドリーム、新日本科学、住化分析センター |
医療機器 | 細胞培養、分析化学、薬理・毒性評価 | シスメックス、テルモ、オムロン |
化粧品 | 細胞培養、分析化学、薬理・毒性評価 | 資生堂、マンダム、ミルボン、 |
香料 | 有機化学、分析化学、化学工学 | 長谷川香料、高砂香料工業 |
化学 | 有機化学、分析化学、化学工学 | 積水化学工業、カネカ、住友化学 |
ガス | 微生物培養、育種、代謝工学、 | 東京ガス、大阪ガス、 |
行政検査 | 微生物・ウイルス培養、毒性評価、分析化学、 | 各都道府県の衛生研究所(例:東京都健康安全研究センター、大坂健康安全基盤研究所) |
まとめ
生物系研究者が実は様々な業界から引き手数多であることが伝わったら嬉しいです。
研究で培った幅広いスキルを活かして、自分が見つけた業界で活躍してくださいね!
- 生物研究ができる企業は食品・製薬だけではない
- 化粧品・香料・化学・トイレタリー・ガス・行政検査
- 生物にとらわれることなく視野を広げて
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