こんにちは、テト.Dです!
薬を生み出すことに関わる研究職に就きたい!
けれど、製薬会社少なすぎーと思ったことはないですか?
実は薬を生み出す仕事をしているのは製薬会社だけではありません。
今回は開発順を追いつつ関与している会社を紹介してきます!
製薬における研究は3つのステージに分かれる
薬ができるまでには、基礎研究→非臨床試験→臨床試験と大きく3つのステージを経ます。
各ステージに特化した企業が存在します。
- 基礎研究(2~3年):
- 新しい物質の発見、病気の作用機序の解明などによるターゲットの選定、製造法の検討が行われます。
- 非臨床試験(3~5年):
- 新規物質の有効性と安全性を動物実験や細胞実験により検証します。
- 臨床試験(治験)(3~7年):
- ヒトを対象とした有効性と安全性のテストが行われます。
基礎研究・非臨床試験・臨床試験に特化した企業が存在するのか
新薬のプロセスが長く、1社で賄うには大変だからです。
たとえば非臨床試験だけでも実施する必要のある試験数は数十を超えます。
数十のある試験を自社で行うのは人手がかなり必要ですよね。
このように薬の開発の一部を担うのが、これから紹介する企業です。
基礎研究から順に解説していきます。
基礎研究には創薬ベンチャーが大活躍
世界の医薬品創出のうち、大手製薬がどれくらい寄与しているかご存知ですか?
なんと15%!
エッ、残り85%はどこが創出しているの!?
と思いますよね。
実はそのうち80%はベンチャーが医薬品の種(シーズ)を生み出しています。
別の見方をすると、製薬会社はベンチャーからシーズをもらい、開発を進めていることがあると解釈することもできます。
あなたが基礎研究をしたいのなら、基礎研究を行っている製薬会社の他に創薬ベンチャーを受けることも視野に入ることになるでしょう。
創薬ベンチャーの例
ペプチドリーム
- 特殊ペプチドを応用した医薬品の研究開発。独自開発したペプチドを製薬会社に提供しています。
- 修士・博士・経験者採用あり
- https://recruit.jobcan.jp/peptidream/list?category_id=35121
非臨床試験研究にはCROが大活躍
CROとは医薬品開発業務受託機関(Contract Research Organization)の略称で、製薬企業から委託されて試験業務を請け負います。
非臨床試験では、主に動物を用いた薬理・薬物動態・安全性試験が実施されます。
この試験の一部またはすべてのCROが担当します。
また、製造法開発や品質分析試験を担う職種もあります。
CROにいると、様々な製薬会社の非臨床試験を担うことになります。
CROに向いている性格と向いていない性格を挙げてみます。
CRO向きな性格
- 実験をこなすことが好き
- 決まりに沿って動きたい
- 幅広い製品・疾病領域に関する経験を積みたい
CRO不向きな性格
- 基礎研究が好きな人
- 開発製品の上市を見届けたい、自社製品として愛着を持ちたい
- 専門領域に特化した経験を積みたい
CROの企業って思い浮かばいよーと思う方もいますよね。
おまかせください!日本を代表する大手のCROを紹介します!
非臨床CROの例
新日本科学
- 日本初の非臨床CROとして新薬の開発を支え続け、国内マーケットシェア50%弱。
- 修士・博士・経験者採用あり
臨床試験研究にもCROが大活躍
CROには臨床開発モニター、統計解析を職種として臨床試験をサポートする仕事があります。
臨床開発モニターの業務は治験が法律やガイドラインに則り適切に実施されているかどうかデータ収集して確認することです。
統計解析の業務は、判断指標である治験結果より有効性・安全性を統計学的に検証することです。
臨床試験に携わるCROは非臨床試験に携わるCROとは毛色が違って、ドライな研究だと捉えることもできます。
派生として、臨床試験でもヒトの生体試料から被験物質・臨床検査対象物質などの分析をしますので、ウエットな実験を担うCRO企業もいます。
臨床CROの例
シミック株式会社
- 日本初の臨床CRO。臨床だけではなく非臨床、承認申請・販売後も事業展開。
- 修士・博士・経験者採用あり
まとめ
薬の研究に携わるのは製薬会社だけではないことを紹介しました。
自分が薬開発において何を達成したいのかを第一にして、製薬会社自体が良いのか創薬ベンチャーやCROがいいのか見極めてくださいね。
- 製薬会社だけでなく、薬の研究開発に関わる企業を紹介
- 基礎研究→バイオベンチャー、前臨床試験→CRO、臨床試験→CRO
- 自分の関心や能力に合った選択肢を検討しよう
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